イギリスがEU離脱を正式通告

 イギリスのメイ首相は29日、昨年6月の国民投票結果に基づいて、欧州連合(EU)のトゥスク大統領にEUからの離脱を正式通告しました。

 加盟国の離脱はEU誕生以来初めてのことです。とは言っても、即座に離脱するわけでは無く、今後原則2年間の交渉が5月にも開始され、期間延長がなければ2019年3月末に離脱する事になります。

 イギリスでは移民や難民の流入が増加したことや、EU加盟の恩恵を受けられなかった地方都市で次第に離脱論が強まった事で、昨年6月にEUからの離脱か残留かを問う国民投票が行われ、事前の予想に反して離脱が過半数を占めました。

 EUは加盟国間で人の移動の自由が保障され、移民や難民の流入を自国の判断で制限できません。そのためメイ首相は移民の流入を制限する権限を取り戻す完全離脱を目指しながら、同時に経済への影響を最小限にとどめたい考えです。しかし、EU側は「美味しい所どり」は認めない方針で、交渉は難航が予想されています。

 離脱通告は全加盟国が同意すれば延長も可能で、交渉開始前から延長を予測する見方もあるほどです。

朝日新聞の労働時間改竄、10人に

 昨年、申請した出退勤時間を上司が改ざんして一定の基準内に収めていた事が発覚した朝日新聞で、改竄した人数が記者10人、計26ヶ月に及ぶことが判明しました。

 改竄が発覚したのは大阪本社の経済部だと言うことです。

 記者というのは「見なし労働制」で、残業代が固定で決まっています。そのため、労働時間を改竄されても、残業代の未払いなどは生じません。ただし、朝日新聞では残業が月100時間を超えると産業医の面談が受けられるようになり、180時間もしくは3ヶ月連続で120時間を超えると、面談が義務付けられる制度になっています。

 今回発覚した改竄によって、産業医面談を受けられなかった記者もおり、改竄した上司はその辺を意識していたのかも知れません。上司は社内調査に対して「100時間、120時間までに収めることは意識した」としながら、「産業医面談を避けたり、管理職としての評価をよくしようとする意図ではない」と説明しているそうです。

金正男氏、マレーシアで殺害

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が13日にマレーシアの首都クアラルンプールの空港で殺害されたと、韓国メディアが14日一斉に報道しています。

 ロイター通信によると、マレーシア警察が金正男氏が死亡したと確認、韓国政府に通報し、韓国政府がが事実関係の確認を急いでいると言う事です。

 報道によると、金正男氏は13日午前、マカオ行きの飛行機に乗るために訪れたクアラルンプール国際空港のショッピングセンターで体調不良を訴え、病院に運ばれる途中で死亡が確認されたと言う事です。

 金正男氏とみられる男性は、空港で何者かに後ろから顔をつかまれ、めまいがしたために助けを求めた。との情報もありますが、韓国メディアは、金正男氏が女2人に毒針のようなもので殺害されたと伝えています。ロイター通信によると、殺害には毒のようなものを含んだ布が使われたと報じており、警察当局が死因を調べています。

 なお、犯人と見られる女2人はタクシーで逃走し、警察当局が行方を追っています。

 金正男氏は故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男で、父親の後を継いで北朝鮮の最高指導者となるべく教育を受けていましたが、2001年5月にドミニカ共和国の偽造旅券を所持し、日本に不法入国しようとして成田空港で身柄を拘束され、その素顔が全世界に報道され、後継者争いから脱落したと言われています。その後、北朝鮮では正日氏の死去に伴い、正男の異母弟である正恩氏が最高指導者となっています。

 正恩氏が後継者に確定すると、正男氏は日本メディアなどのインタビューで、3代世襲について批判。同時に、正恩氏に協力する考えを示し、その後北朝鮮には帰国せず、はマカオや東南アジアなどを転々としてきたとされます。

 韓国メディアは、女2人は北朝鮮の工作員とみられ、金正恩氏が自らの地位を脅かす可能性がある正男氏の殺害を指示したとの見方を伝えています。

 シアクル